遺産相続

【京都】相続放棄に強い相談先9選 | 相続放棄の流れや注意点も解説

2026.02.09

京都で「亡くなった親に借金があるかもしれない」「相続トラブルに関わりたくない」とお悩みではありませんか。

相続放棄は、プラスの財産もマイナスの財産もすべて引き継がないための手続きです。親の借金を引き継ぎたくない方や、相続のために親族と連絡を取りたくないとお考えの方には最適な選択といえます。

そこでこの記事では、京都で相続放棄に強いおすすめの相談先9選をご紹介します。あわせて手続きの流れや費用、失敗しないための注意点も詳しく解説します。

この記事を読んで、期限内に正しく手続きを終え、安心できる生活を取り戻しましょう。

1.京都で相続放棄に強い相談先9選

相続放棄の手続きをスムーズに進めるには、サポートの手厚い事務所を選ぶのが最善です。そこで、京都府内でとくに「相続登記に強い」と評価されるおすすめの相談先を厳選しました。

  • 司法書士法人・行政書士鴨川事務所
  • 山西保彦法律事務所
  • 弁護士法人法律事務所リンクス
  • 川口法律事務所
  • K・Gフォート法律事務所
  • 司法書士法人・行政書士 しもいち事務所
  • 司法書士法人 日高事務所
  • 片山司法書士事務所
  • 司法書士本田久美子事務所

ひとつずつ詳しく解説します。

1-1.司法書士法人・行政書士鴨川事務所【おすすめ】

京都市四条烏丸に位置し、「お客様ファースト」を徹底する司法書士・行政書士事務所です。

相続放棄には「3ヶ月以内」という厳格な期限がありますが、当事務所の最大の特徴である「フットワークの軽さ」と「若手専門家の機動力」で、ご自宅や職場への出張相談も含め迅速に対応します。平日夜間や土日祝日、Zoomでの初回無料相談も完備しており、期限が迫っている場合でもすぐにアクセスできる環境が整っています。

明瞭な料金体系と親しみやすい対応で、手続きへの不安や焦りを解消し、早期解決へと導く頼れるパートナーです。

名称京都鴨川司法書士・行政書士事務所
住所〒600-8007
京都市下京区四条通東洞院東入立売西町66番地京都証券ビル301
TEL075-744-6950
FAX075-744-6951
営業時間9:00~21:00
※電話受付は夕方以降、土曜・日曜・祝日も可能
定休日土曜・日曜・祝日
※事前予約にて土日祝も対応可能
Webサイトhttps://kyokamo.com/
アクセス地下鉄烏丸線「四条駅」より地下道直結徒歩2分
阪急京都本線「烏丸駅」より地下道直結徒歩1分
京都市営バス「四条高倉」降りてすぐ

1-2.山西保彦法律事務所

京都市中京区にあり、借金問題や遺産相続に注力する法律事務所です。相続放棄を単なる手続きとしてではなく、資産と負債(住宅ローン、保証債務、未払税金等)を厳密に比較したうえでの「法的判断」として扱います。

「自己のために相続があったことを知った時」から3ヶ月という期限の管理を徹底しつつ、放棄によってプラスの財産も受け取れなくなる不利益を考慮し、依頼者の状況に合わせた最適なアドバイスをおこなう点が特徴です。

名称山西保彦法律事務所
住所〒604-8436
京都府京都市中京区西ノ京下合町37 レトロマンションⅢ 201号
TEL075-803-5100
FAX075-803-5110
営業時間平日・土日祝 9:00~23:00
Webサイトhttps://yamanishi-law.jp/

1-3.弁護士法人法律事務所リンクス

相続相談実績500件以上を誇る、京都と東京に拠点を持つ法律事務所です。弁護士が対応するため、書類作成だけでなく、相続財産の調査や債権者対応まで制限なくおこなえる点が強みです。60分の無料相談を実施しており、相続放棄すべきかどうかの判断からサポートします。

24時間の無料相談予約が可能で、遺産隠しが疑われる場合や、複雑な事情があるケースでも、弁護士の権限を活かした徹底的な調査と解決が期待できます。

名称弁護士法人法律事務所リンクス
住所〒600-8441
京都市下京区新町通四条下る四条町347-1 CUBE西烏丸4階
TEL0120-695-036
営業時間10:00~17:00
定休日土曜・日曜・祝日
※事前予約にて土日祝も対応可能
Webサイトhttps://linx-law.jp/souzoku/

1-4.川口法律事務所

京都市営地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」から徒歩3分の場所にある法律事務所です。借金過多だけでなく、「手続きが煩わしい」「争いに巻き込まれたくない」といった理由での相続放棄にも対応します。

3ヶ月という短い期間内に戸籍収集や財産調査を行う負担を軽減するため、弁護士が全面的にサポートします。放棄によって生じるメリット・デメリットを整理し、期限切れ(単純承認)を防ぐための迅速な対応と、依頼者に寄り添う姿勢が魅力です。

名称川口法律事務所
住所〒604-8181
京都府京都市中京区間之町通御池西南角 京ビル2号館5階
TEL075-251-7266
FAX075-251-7267
営業時間9:00~17:30
※平日は夜間22:00まで相談可(要予約)
定休日土曜日・日曜日・祝日
※土日祝は18:00まで相談可(休前日までに要予約)
Webサイトhttps://kawa-law.com/

1-5.K・Gフォート法律事務所

京都市役所近くにあり、遺産相続専門サイトを持つ法律事務所です。借金超過のケースだけでなく、「疎遠な家族と関わりたくない」「特定の相続人に資産を集中させたい」といった理由での相続放棄も積極的にサポートしています。

弁護士が戸籍収集から申述書の作成、裁判所からの照会対応まで一貫して支援するため、手続きの不備を防げます。プラスの財産も失うリスクを含め、放棄が本当に最適かどうかの戦略的な助言をおこないます。

名称K・Gフォート法律事務所
住所〒604-8181
京都府京都市中京区間之町通御池西南角 京ビル2号館5階
TEL075-212-2230
FAX075-212-2250
営業時間9:00~18:00
定休日土曜日・日曜日・祝日
Webサイトhttps://kg-law.jp/

1-6.司法書士法人・行政書士 しもいち事務所

丸太町駅から徒歩5分の立地で、「市民に寄り添う」ことをモットーとする事務所です。相続放棄のメリットだけでなく、デメリットや「放棄できない場合」についてもWeb上で詳しく解説しています。

他士業との連携によるワンストップサービスが可能で、相続放棄に伴う周辺の法的手続きも相談可能です。初回相談は無料で、夜間対応も行っており、利用者が納得するまで丁寧な説明をおこなう点に定評があります。

名称司法書士法人・行政書士 しもいち事務所
住所〒602-8026
京都府京都市上京区新町通丸太町上る春帯町351番地1 KIビル5階
TEL075-231-4116 / 相談専用ダイヤル 075-366-4168
FAX075-231-4117
営業時間9:00〜18:00
定休日土曜・日曜・祝日
※事前予約にて対応可能
Webサイトhttps://www.shimo1-law.com/

1-7.司法書士法人 日高事務所

京都市下京区にあり、業界歴20年弱の経験を持つ代表が運営する事務所です。法人登記に強みを持ちつつ、個人の「相続放棄」も主要業務として扱っています。「シンプル・丁寧」を心がけ、司法書士の堅いイメージを払拭する対応が特徴です。

期限がある相続放棄の手続きにおいて、確かな実績に基づき迅速に処理をおこないます。多種多様な悩みに真摯に向き合う姿勢があり、親しみやすさと専門性を兼ね備えた「安心のパートナー」として相談に応じます。

名称司法書士法人 日高事務所
住所〒600-8301
京都市下京区楊梅通新町東入上柳町225番地5 ランドマークシティ京都烏丸五条703号
TEL075-366-5931
FAX075-366-5932
営業時間9:00〜18:00
定休日土曜・日曜・祝日
Webサイトhttps://hidakalegal.com/

1-8.片山司法書士事務所

阪急桂駅前にあり、25年以上の実績を持つ事務所です。相続放棄に関して極めて専門的な知見を持ち、放棄が認められなくなる「処分行為」の定義や、生命保険金(死亡保険金は可、入院給付金は不可など)の扱いについて詳細な助言をおこないます。

3ヶ月経過後の申立てや、管轄裁判所が不明なケースなどの難案件にも対応実績がある、信頼のできる司法書士事務所です。

名称片山司法書士事務所
住所〒615-8073
京都市西京区桂野里町31番地30
TEL075–394-6666
FAX075–394-1682
営業時間8:30~19:00
※土曜・日曜・祝祭日・早朝も事前予約にて対応可
定休日土曜日・日曜日・祝日
Webサイトhttp://www.shihou-katayama.com/

1-9.司法書士本田久美子事務所

「借金などのマイナス財産を引き継がない」ための手続きを支援する事務所です。財産を一部でも処分すると放棄できなくなる法定単純承認のリスクを強調し、安易な返済や遺産使用に警鐘を鳴らしています。

最大の特徴は、死後3ヶ月の期限を過ぎてしまったケースへの対応力です。期間内に手続きできなかった「相当の理由」を裁判所に認めてもらうための書類作成に強みがあり、期限経過後の事案でも相談できます。

名称司法書士本田久美子事務所
住所〒603-8112
京都市北区小山元町17番地 北山グランドビル703
営業時間9:00~18:00
定休日土曜日・日曜日・祝日
Webサイトhttps://hk-legaloffice.jp/index.html

2.相続放棄とは?

相続放棄とは、亡くなった方の財産をプラスもマイナスもすべて引き継がないようにするための手続きです。相続放棄を家庭裁判所に申し立てると、最初から相続人ではなかったものとして扱われます。

たとえば、亡くなった方に多額の借金がある場合に、自分がその支払いを背負わなくて済むのが大きなメリットです。一度認められると後から取り消すのが難しいため、慎重に判断する必要があります。

3.相続放棄にかかる費用

相続t放棄にかかる費用は、大きく分けて家庭裁判所へ納める実費と、専門家へ依頼する場合の報酬です。実費は申述人1人につき収入印紙800円が基本で、連絡用の郵便切手代も必要になります。

さらに戸籍謄本や住民票除票などの取得費用がかかり、集める通数が増えるほど負担も増えます。司法書士に依頼する場合は報酬として1人あたり3万円〜5万円程度が目安で、戸籍収集代行を含むかで変動します。

司法書士ではなく弁護士に依頼すると高くなる傾向があるため、見積もりで総額と範囲を確認すると安心です。

4.相続放棄の流れ

相続放棄の手続きは、調査から始まり裁判所での受理通知を受け取るまで、以下のような流れで進みます。

  1. 財産と相続人を調査する
  2. 管轄の家庭裁判所を確認する
  3. 必要書類を収集する
  4. 家庭裁判所へ申し立てる
  5. 照会書(質問票)が届いたら回答する
  6. 受理通知を受け取る

全体のステップを正しく理解すると、スムーズにトラブルを回避できます。詳しくみていきましょう。

4-1.財産と相続人を調査する

はじめに、亡くなった方の借金がどれくらいあるのかを調べると同時に、誰が相続人になるのかをはっきりと特定します。銀行の通帳はもちろんですが、消費者金融からの通知や未払いの税金などが残っていないかも、入念に確認してください。

また、自分が相続放棄をすると、次は別の親族へ支払い義務が移るため、家系図を整理して影響する範囲を知るのも重要です。この調査を怠ると、あとから思わぬ借金が見つかったときに、親族間で大きなトラブルになる可能性があります。

調査を専門家に依頼すると、財産の状態や相続人の情報を漏れなく把握できるので安心です。

4-2.管轄の家庭裁判所を確認する

相続放棄の申し立ては、亡くなった方の最後の住所地を管轄する家庭裁判所におこないます。たとえば、京都にお住まいだった方の手続きなら、京都家庭裁判所やその支部が担当になります。相続放棄を申述する相続人が住んでいる地域の管轄ではない点に注意が必要です。

管轄の家庭裁判所はインターネットで調べられるため、事前に必ずチェックしておきましょう。

4-3.必要書類を収集する

相続放棄の申述書に加えて、亡くなった方の死亡の記載がある戸籍謄本や、自分の現在の戸籍謄本をそろえます。

代襲相続などが絡むと、出生から死亡までの連続した戸籍が必要になり、収集が難しくなります。市町村役場で発行してもらいますが、郵送で取り寄せるのと時間がかかる場合もあり注意が必要です。

3カ月という期限に間に合わせるためには、早めに動き出すことが大切です。書類に不備があると受理されないため、慎重に準備しましょう。

4-4.家庭裁判所へ申し立てる

必要書類の準備ができたら、3カ月以内に担当の家庭裁判所へ直接持っていくか、郵送による提出をしてください。

この3カ月という期限は、「自分が相続人になったのを知った日」から数え始める決まりです。とくに被相続人に借金が多い場合は、1日でも遅れると取り返しがつかない大変なことになります。必ず期限に間に合うよう、申述を完了するようにしてください。

4-5.照会書(質問票)が届いたら回答する

申し立て後、裁判所から届く照会書という質問状が届きますので、回答して返送します。

質問状では、「自分の意志で放棄するのか」「財産を勝手に使っていないか」といった内容を聞かれます。嘘をつかずにありのままの事実を記入して、早めに送り返すようにしましょう。この回答内容をもとに、裁判所が放棄を認めるかどうかを最終的に判断します。

難しい法律知識は不要ですが、「正直に答える」ことがもっとも重要なポイントです。自分の言葉でていねいに回答を記述してください。

4-6.受理通知を受け取る

裁判所から相続放棄申述受理通知書という書類が届いたら、無事に手続きは完了です。この通知書は、借金の督促が来たときに自分が相続人ではないと証明する大切な証拠となります。コピーを債権者に提示すると、支払いを止めることが可能です。

原本は再発行が難しいため、大切に保管しておくようにしてください。

5.相続放棄なら司法書士への依頼がおすすめ

書類作成のプロである司法書士に依頼すると、正確かつスピーディーに相続放棄を進められます。自分だけで手続きをおこなうと、戸籍の収集に苦労したり、期限を過ぎてしまったりするリスクが伴います。とくに京都で信頼できる事務所を見つけるのと、地元の役場とのやり取りもスムーズです。

ここからは、相続放棄を司法書士へ依頼するのが最適なケースやメリット、費用相場について解説していきます。

5-1.司法書士への依頼が最適なケース

仕事や家事で忙しく役場に行く時間がとれない場合や、期限が迫っている場合は、相続放棄を司法書士に依頼すべきケースです。代襲相続をはじめとした必要な戸籍謄本が膨大な量になるケースでも、司法書士が代理で取り寄せてくれるため負担が大幅に減ります。

また、親族間で誰が相続放棄するかで揉めている場合も、中立な立場でアドバイスをもらえるのが強みです。自分一人で抱え込んで悩むよりも、まずは専門家に状況を話してみることをおすすめします。

5-2.司法書士に相続放棄を依頼するメリット

司法書士に頼む最大の利点は、複雑な戸籍収集を丸投げできるのと、受理率を高められる点です。とくに古い戸籍は手書きで読みにくいのも多く、専門知識がないと解読に時間がかかります。プロが作成した書類であれば、裁判所からの確認に対してもスムーズに答えられるので安心です。

また、次順位の相続人への連絡や説明も任せられる事務所であれば、親族トラブルを未然に防げます。確実性を求めるなら、司法書士のサポートを受けるのが一番の近道です。

5-3.司法書士に相続放棄を依頼した際の費用相場

京都の司法書士へ相続放棄を依頼する場合、報酬相場は相続人1人あたり3万円から5万円程度となるのが一般的です。これに加えて、京都家庭裁判所(またはその支部)へ納める印紙代や切手代、戸籍謄本の取得費用などの実費が加算されます。

参考:管内の裁判所の所在地 | 京都地方裁判所/京都家庭裁判所/京都府内の簡易裁判所

司法書士は、費用の安さだけで選ぶのではなく、どこまでの範囲を代行してくれるのかも大切なポイントです。納得できる費用で、質の高いサポートを受けられる事務所を選んでください。

6.相続放棄の相談先を選ぶポイント

京都で相続放棄の相談先を選ぶ際は、以下の5点を意識するようにしましょう。

  • 相続放棄の実績・専門性を確認する
  • 相談内容に合う専門家を選ぶ
  • 費用体系が明確か確認する
  • 説明が分かりやすく対応が丁寧かを確認する
  • 生活圏内の相談先を選ぶ

詳しく解説します。

6-1.相続放棄の実績・専門性を確認する

インターネット上のさまざまな情報の中から、相続放棄に関する実績や専門性を確認しましょう。

相続放棄は、ただ書類を出すだけでなく、期限が過ぎてしまったケースなどの難しい問題を扱う専門知識が求められます。実績が多い事務所であれば、裁判所がどのような判断をするかを熟知しているため、安心して任せられるのです。

経験豊富な専門家を選ぶのが、失敗を防ぐ一番の近道です。

6-2.相談内容に合う専門家を選ぶ

相続放棄に関する書類の作成だけなら司法書士、債権者から訴えられているような激しいトラブルがあるなら弁護士を選びましょう。

司法書士は裁判所に出す書類の作成を得意としていますが、相手方との交渉や裁判の代理人になれる範囲には制限があります。一方で、家族仲が良くて借金をきれいに整理したいだけなら、費用を抑えられる司法書士のほうが適しています。

自分の状況が、手続きの代行で済むのか、それとも相続トラブルの解決が必要なのかを冷静に見極めることが大切です。

6-3.費用体系が明確か確認する

無料相談を活用しながら最初に見積もりを出して、追加料金がかからないことを明言してくれる事務所を選ぶようにしましょう。

相続放棄には印紙代などの実費が含まれるため、あとから「オプション代」を請求されることもあります。良心的な事務所であれば、「戸籍を何通取っても一律料金」といった、分かりやすいプランを提示してくれるのが一般的です。

料金の安さだけで選ぶのではなく、どこまでのサービスが含まれているのかを詳しく聞きましょう。

6-4.説明が分かりやすく対応が丁寧かを確認する

相続放棄を依頼するのであれば、難しい法律用語を並べるのではなく、相談者の不安に寄り添って優しい言葉で話してくれる専門家が理想です。

相続放棄を考えるときは、誰でも借金への恐怖や将来への不安を抱えているはずです。そのような気持ちを理解し、丁寧に手順を教えてくれる対応の良さを重視してください。

また、質問をしたときに、嫌な顔をせず納得できるまで付き合ってくれるかどうかを確認しましょう。こちらの話を最後までしっかり聞いてくれる事務所なら、手続き中も安心して過ごせるはずです。

6-5.生活圏内の相談先を選ぶ

京都にお住まいなら、京都市内や宇治市など、自分が通いやすいエリアにある事務所を選ぶと便利です。

相続放棄では、大切な書類を直接届けたり、印鑑を押すために事務所へ行ったりする場面が出てきます。あまりに遠い場所だと、移動だけで時間がかかり、忙しい毎日の中で負担になってしまいます。

お住まいの近所や通勤途中などで頼れる相談先を見つけるのが、精神的な安心感を高めるのにも役立ちます。

7.相続放棄を進める際の注意点

相続放棄を進める際は、以下の4点に注意してください。

  • 「相続放棄をするならやってはいけないこと」に注意する
  • 遺産分割協議には参加・同意しない
  • 申述の期限を過ぎない
  • 次順位の相続人への影響も考慮する

それぞれ解説します。

7-1.「相続放棄をするならやってはいけないこと」に注意する

亡くなった方の預金を引き出したり、高価なものを勝手に売ったりするのは絶対にやめてください。これらの行為は財産を自分のものにした(単純承認した)と判断されるため、相続放棄が認められなくなる原因になります。

たとえば、形見分けとして宝石や時計をもらうのも、価値があるものなら注意が必要です。何がだめで何ならして良いのか迷ったときは、自分一人で判断せずに、すぐに司法書士などの専門家へ相談しましょう。

7-2.遺産分割協議には参加・同意しない

相続放棄を考えているなら、相続人全員が集まって遺産の分け方を話し合う「遺産分割協議」には参加しないようにしてください。

この話し合いに加わったり、書類にハンコを押したりすると、法律上は「自分が相続人として活動した」と判断されてしまいます。たとえ「自分は何もいらない」と伝えるための参加であっても、その場にいること自体が相続放棄を認められなくする危険な行為になるのです。

相続放棄は、親族同士の話し合いとは一切関係なく、自分一人だけで家庭裁判所へ手続きをおこなう必要があります。周りの雰囲気に流されず、正しい手順を守ることが、自分の生活を守るための大切なポイントです。

7-3.申述の期限を過ぎない

相続放棄の申し立ては、「自分が相続人になったのを知った日」から必ず3カ月以内におこなってください。この期間を過ぎてしまうと、原則として相続放棄を申述できなくなります。

戸籍収集などの準備には時間がかかるため、3カ月というのは意外とあっという間に過ぎるものです。もし、借金があるか調べるのに時間がかかるのであれば、期限を延ばしてもらう手続きを裁判所におこなうこともできます。

とにかく早めに動き出し、期限内に申述を終える意識を持つことが大切です。

7-4.次順位の相続人への影響も考慮する

自分が相続放棄をすると、次は亡くなった方の親や兄弟、甥や姪などに「借金を支払う義務」が自動的に移るのを忘れないでください。

次の順番になる親族へ何も伝えないまま相続放棄してしまうと、ある日突然、その人のもとに借金の督促状が届いて大きなトラブルになりかねません。親族との仲を壊さないためには「借金が多いので私は相続放棄します」とあらかじめ正直に伝えておくのが誠実な対応です。

もし自分で説明するのが難しい場合は、次に相続人となる方への説明やアドバイスまでサポートしてくれる司法書士事務所を選ぶのがおすすめです。事前に一言かけておくだけで、親族も心の準備ができ、スムーズに次の手続きへ進めるようになります。

8.相続放棄に関してよくある質問

最後に、相続放棄を検討するときに、多くの方が疑問に思うポイントを7つピックアップしました。少しでも疑問を解消できるよう、詳しく解説していきます。

8-1.亡くなった人に借金があるかわかりません。とりあえず相続放棄をすることはできますか?

はい、借金の有無がはっきりしない場合でも、相続放棄の手続きをすることは可能です。プラスの財産がほとんどなくて、借金があるかもしれない不安が強いなら、早めに手続きを進めておくと将来の安心につながるでしょう。

ですが、もし相続放棄をしたあとに「実は財産のほうが多かった」と分かっても、相続放棄を取り消すことは難しい点に注意してください。

8-2.葬儀費用を亡くなった人の預金から支払ってしまいました。もう相続放棄はできませんか?

一般的な葬儀費用であれば、亡くなった方の預金から出しても相続放棄ができる可能性が高いです。裁判所は、亡くなった方の財産から葬儀費用を出すのは社会的に当たり前のことだと考えるからです。

支払った際の領収書は必ずすべて保管しておき、いつでも説明できるように準備しておきましょう。

ただし、あまりに豪華すぎるお葬式をしたり、自分のために贅沢をしたりすることは認められません。判断が難しい場合もありますので、お金を動かす前に一度専門家に確認するのが安全です。

8-3.3カ月の期限を過ぎてしまったのですが、今からでも相続放棄ができるケースはありますか?

「借金があることを全く知らなかった」という正当な理由があれば、期限を過ぎていても相続放棄が認められる場合があります。

たとえば、亡くなってから半年後に突然、知らない会社から督促状が届いたときなどが該当します。この場合は、借金の存在を知った日から3カ月以内に手続きをおこなうのが条件です。

ただし、期限を過ぎた相続放棄は審査が厳しくなるため、自分一人でやるのはとても困難といえます。実績のある司法書士に相談して、特別な事情をしっかり説明してもらいましょう。

8-4.父が亡くなり、母と子である私が相続放棄をしたら、借金は誰が返さなければならなくなりますか?

母と子が相続放棄をすると、借金の返済義務は次の順位の相続人へ移ります。一般的には亡くなった方の親(祖父母)が相続人となり、祖父母も放棄すると兄弟姉妹、さらに甥姪へと順番に移ります。

次順位の相続人がいるのに連絡せず放棄すると、突然督促が届きトラブルになりやすいです。事前に事情を共有しておくと安心です。

8-5.生命保険金を受け取った場合でも、相続放棄の手続きを進めることは可能ですか?

生命保険金の受取人があなたに指定されている生命保険金であれば、受け取っても相続放棄は可能です。生命保険金は相続財産ではなく、受取人固有の財産と扱われるのが一般的だからです。

ただし、契約内容によっては相続財産に近い扱いになる例もあるため注意しなければなりません。保険証券で受取人や種類を確認し、迷う場合は専門家へ相談しましょう。

8-6.相続放棄をした後に、亡くなった人の遺品整理や家の片付けをおこなっても大丈夫ですか?

相続放棄後でも、明らかなゴミの処分や簡単な清掃程度なら問題になりにくいです。一方で、貴金属や高価な家電など価値ある物を持ち出す、売却する、処分する行為は避けてください。相続財産の処分と判断されると、相続放棄の効力に影響するおそれがあります。

被相続人が住んでいた住居の退去が必要な場合も、自己判断せず、専門家に確認して進めると安全です。

8-7.一度家庭裁判所に受理された相続放棄を、あとから撤回することはできますか?

京都家庭裁判所に受理された相続放棄は、原則として撤回できません。受理されると、最初から相続人ではなかった扱いとなり、あとから預金や不動産などプラスの財産が見つかっても受け取れなくなります。

相続放棄はやり直しがきかない重要な決断です。期限内に財産と借金をできる範囲で調査し、不安があれば専門家の助言を得て判断しましょう。

9.まとめ

相続放棄は、亡くなった方の借金から自分の身を守るための大切な権利です。しかし、3カ月という短い期限があるため、迷っている間に手遅れになってしまうのが一番の怖さといえます。とくに京都の古い家系や複雑な権利関係が絡む場合は、書類集めだけでも大変な時間がかかります。

そんなときは、自分一人で抱え込まず、不動産や法律のプロである専門家に相談するのが一番の近道です。なかでも司法書士なら、面倒な戸籍収集から裁判所への書類提出までスピーディーに代行してくれます。

まずは、今回ご紹介した京都の相談先から、自分に合いそうな事務所を見つけて無料相談から始めてみてください。正しい手順で手続きをおこない、将来への不安をきれいに解消しましょう。

司法書士法人・行政書士鴨川事務所では、相続放棄をはじめとした相続に関するお問い合わせを随時受け付けております。相続で不安に感じていることや悩みなど、1人で抱えこまずにぜひ私たちへご相談ください。

監修者 池部 翔司法書士・行政書士

司法書士法人・行政書士鴨川事務所 代表

相続手続きは複雑で、自己判断により重大なトラブルを招くことがあります。当事務所では、丁寧に相談を受けたうえで、専門知識を活かし、最適な解決策の提案から実行までをサポートしています。

京都司法書士会・京都府行政書士会所属

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